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【ECサイト】カゴ落ちとは?よくある原因と対策方法を解説!

こんにちは!

ECサイト運営において、多くの事業者が直面する課題のひとつが「カゴ落ち」です。
「カゴ落ち」とは、ユーザーが商品をカートに入れたものの、購入手続きを完了せずにサイトを離脱してしまう現象のこと。
ECサイトの売上に直結する課題なので、きちんと把握して適切な対策を実施することが大切です。

本記事では、

「そもそもカゴ落ちって何?」
「対策って、何をすればいいかわからない!」

というECサイト運営初心者さんに向けて、カゴ落ちが発生する具体的な要因と、それを防ぐための効果的な対策をご紹介します。
さらに、ShopifyやMakeShopなど、主要なECカートが提供する便利な機能もあわせて解説!

ぜひ参考にしてください!

カゴ落ちとは

カゴ落ち(Cart Abandonment)とはECサイトでユーザーが商品をカートに入れたものの、支払い完了まで至らずにサイトを離脱する現象のことです。
売上の減少や機会損失が生じるため、ECサイト運営者にとって重要な課題とされています。

カゴ落ち対策の重要性

自分のショップで実際どれほどの訪問者がカゴ落ちしているのかを把握する指標として、「カゴ落ち率」があります。
カゴ落ち率は「カートに商品を入れたユーザー」のうち「購入手続きを完了しなかったユーザー」の割合を示す指標です。

株式会社イー・エージェンシーが行った過去の調査によると、カゴ落ちによる機会損失額は平均で売上の約2.5倍に達することが明らかになっています。

具体的な例として、月間売上が500万円のECサイトを考えてみましょう。この場合、カゴ落ちによる機会損失額は約1,250万円にもなりますね。

このように、カゴ落ちはECサイトで売上向上を図る上で、特に重要な課題といえます。
逆にいえば、適切なカゴ落ち対策を行うことで、売上アップを目指せるということです!

カゴ落ちの原因と対策方法

送料が高い

送料が高いことは、ユーザーが購入を躊躇する主な要因の一つです。
特に、購入手続きの最終段階で送料が提示されると、予想外のコストに不満を抱き、離脱してしまうことがあります。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • 送料をカート内で早い段階から表示することで、ユーザーに安心感を与える。
  • キャンペーンや条件達成での送料無料などのサービスを提供する。
  • 配送方法の選択肢を増やし、ユーザーが選べるようにする。

会員登録が手間

「今、買いたい!」と思った時、会員登録に時間がかかると離脱してしまうユーザーが増えてしまいます。また、フォームの入力項目が多いと登録自体をやめてしまうことも。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • ゲスト購入機能を導入して、会員登録をスキップして購入できるようにする。
  • GoogleやSNSログインを利用し、会員登録の仕組みを簡略化する。

希望する決済方法が使えない

ユーザーが利用したい決済方法が使えない場合、購入を断念するケースが多くなります。
ECサイトではクレジットカード支払いが主流ですが、コンビニ決済や代金引換などクレジットカード以外の決済方法を求めるユーザーも多いため、対応が必要です。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • クレジットカード、電子マネー、後払いなど、多様な決済手段に対応する。
  • ショップのユーザー層のニーズに合わせた決済方法を取り入れる。

追加料金が多い

税金や手数料、送料など商品の代金以外の追加料金が支払金額に加算されると、ユーザーに不信感を与えてしまいます。
特に事前に表示されていないと、購入意欲を損ねる要因となりやすいです。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • 追加料金がかかる場合は、商品ページなどでわかりやすく表示する。
  • 支払い金額の内訳を明確に記載し、ユーザーが安心して購入できるようにする。

商品価格を比較したかった

ユーザーは他のECサイトの商品と比較することも多いです。
価格だけでなく、商品の付加価値やアフターサービスが、購入の決定に影響を与えることもあります。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • 商品の独自性や付加価値を明確にアピールする。
  • 期間限定の割引や購入特典を提供し、購入を促進する。
  • 他社との差別化を図り、ユーザーにとっての魅力を高める。

ページ遷移が多い・遅い

購入までのフローが煩雑で、ページ遷移が多い場合、ユーザーは途中で離脱する可能性が高まります。また、ページの読み込み速度が遅いことも、ストレスを与える要因です。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • ワンページチェックアウトを導入し、購入プロセスを簡略化する。
  • 画像の最適化を実施し、ページの読み込み速度を向上させる。

UI/UX(ユーザー体験の設計ミス

購入ボタンの配置が分かりにくい、カートの表示が目立たないなど、UI/UXの設計が不適切だと、ユーザーがストレスを感じて離脱する原因になります。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • 直感的で分かりやすいデザインを採用し、「購入ボタン」の色や配置を最適化する。
  • カート内の商品が常に確認できるデザインにし、視認性を向上させる。
  • モバイルファースト設計を意識し、スマホユーザーが快適に操作できるようにする。
  • A/Bテストを活用し、ユーザーの行動に基づいた最適なレイアウトを探す。

返金ポリシーに不満があった

返金条件が分かりにくい、あるいは厳しすぎる場合、ユーザーが購入をためらう原因になります。信頼できるサイトであると感じられないことが、離脱を招く要因です。

対策方法には、次のようなものがあります。

  • 明確で簡潔な返金ポリシーを提示し、ユーザーの不安を軽減する。
  • 無条件返品保証を一定期間提供し、購入のハードルを下げる。

ECカート別カゴ落ち対策機能

よく使われているECカートサービスには、カゴ落ち対策機能が提供されていることがあります。それぞれの機能をうまく利用して、売上アップを目指しましょう!

Shopify

Shopifyメール

Shopifyメールは、Shopifyが提供するメールマーケティングアプリです。これを使うことで、メールの作成、送信、さらにクリック率や購入率などの結果追跡をすべてShopify内で完結できます。

また、購入手続きを完了しなかったユーザーにリマインドメールを送信することが可能です。これにより、ユーザーにカート内の商品を思い出してもらい、購入完了を促進する役割が期待できます。

アプリの活用

Shopifyでは、アプリを導入することで、様々な機能を追加することができます。
カゴ落ち対策アプリを活用することで、購入を途中でやめてしまったユーザーを呼び戻す施策を自動化できます。

カゴ落ち対策機能には、次のようなものがあります。

  • カート復旧メールの自動送信
  • クーポンコードの配布
  • 分析とパフォーマンス追跡
  • ポップアップ機能

アプリでは、次のようなものがあります。

  • PushOwl Web Push Notifications:ユーザーにプッシュ通知を送信できる
  • Klaviyo: Email Marketing & SMS:メルマガ配信アプリ。リマインドメールを送信できる
  • CRM PLUS on LINE:ログイン機能を拡充し、LINEとの連携や配信ができる

Shopifyアプリについては、こちらの記事もチェック!

makeshop

かご落ちメール機能

makeshopのマーケティングツール「MakeRepeater」を導入しているショップ向けの機能として、カゴ落ちメールを送信できる機能があります。
かご落ちが発生してから約30〜60分後に、カート内の商品情報を含むリマインドメールを自動送信できます。
メール内の商品画像をクリックするだけで商品ページへ直接遷移するため、スムーズな購買を促すことが可能です。かご落ちから24時間後も買い物かごに商品が残っている会員へはリマインドメールが送られる設定もできます。
クーポンと組み合わせることで、再訪問を促す施策として活用できますよ!

割引設定

一定の購入金額以上で適用される割引や送料無料の設定が簡単に行えます。これにより、カート内商品の購入を促進できます。

以下は、割引施策の例です。

  • カート内商品の合計金額に応じた割引:「合計金額5,000円以上で10%オフ」
  • カート復帰ユーザー限定クーポン:「次回購入で500円オフ」
  • 期間限定の割引:「24時間限定で全商品15%オフ」

まとめ

カゴ落ちは、ECサイト運営者が直面する大きな課題の一つです。
適切な対策を講じないまま放置すると、売上減少や顧客離れにつながる可能性があります。

送料の表示や決済方法の多様化、UI/UXの改善などの対策を確実に講じることが、ユーザーの購入体験を向上させ、カゴ落ちを防ぐ重要なポイントです。
また、ShopifyやMakeShopなどのプラットフォームが提供するカゴ落ち対策機能を活用すれば、より効率的に問題を解消することができますよ!

カゴ落ち対策は早めの対応がカギ。 今すぐ対策に取り組み、売上向上と顧客満足度の向上を目指しましょう!

とはいえ、原因が特定できても、どこから手をつければよいか悩むこともあるかもしれません。

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カゴ落ち対策やECサイト運営でお困りの方は、ぜひこちらのページをご覧ください!

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この記事を書いた人

みえこ

マネージャー・プロデューサー

みえこ

読書や犬との時間を楽しむことが趣味なシングルマザーが、一転この業界へ。
過去に、空回りの鉄人との異名があった。
倒れない強さはないけど、起き上る力はピカイチなrelationのデザインチームマネージャーです。
資格:上級ウェブ解析士、SNSマネージャー