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システム開発の費用相場はどれくらい?費用の内訳やコストを抑えるポイントを解説

費用相場はどれくらい?

システム開発の費用は、規模や機能によって大きく異なります。開発を依頼する前に、費用についてしっかりと把握しておくことが重要です。この記事では、システム開発の費用の内訳、相場、費用を抑えるためのポイントについて解説していきます。

システム開発の費用の内訳

システム開発の費用は、大きく下記の2つに分けられます。

  • 人件費
  • 諸経費

それぞれ、内訳の相場をあらかじめ把握しておくことが大切です。

人件費

システム開発において、最も大きな費用を占めるのが人件費です。これは、システム開発が多くの専門知識を持つエンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーなど、さまざまな人材によって行われるためです。

コーディング、設計、テスト、運用など、各工程にそれぞれ専門の人員が投入され、その人件費が開発費用の大部分を占めることになります。

開発費は人月費用から算出される

開発における人件費は「人月」によって決まります。人月とは1人あたりの作業期間にかかる費用のことで、以下の計算式により算出できます。

  • 人月単価×人数×開発期間(月)

開発プロセスの役割によって人月単価は異なり、開発規模によってプロジェクトで集める人員数も変動します。

また、会社の規模や保有スキルによっても異なるため、規模の大きい会社ほど人件費が高い傾向にあります。

人月単価の目安

人月単価の目安は、以下のとおりです。

プロジェクトマネージャー70〜130万円
上級システムエンジニア100〜160万円
初級〜中級システムエンジニア60〜100万円
大手プログラマー50〜100万円
下請け企業のプログラマー40〜60万円

あくまで目安であり、大手企業・下請け・個人事業主など依頼先によって変動します。

諸経費

開発手法・システム規模・各機能・サポートなど、人件費だけでなく各種開発およびマネジメントにかかる費用のことです。開発にかかる人件費は人月単価で求められますが、そのほかの費用は固定費用なため、必要な項目を明確化したうえでかかる費用が算出されます。条件によって削減できるポイントがあるため、打ち合わせで相談するとよいでしょう。

【種類別】システム開発の費用の相場

システム開発の費用は、開発するシステムの種類によって大きく異なります。以下に、代表的なシステムの種類とその費用の相場について解説します。

業務系(基幹)システム

基幹システムとは、企業の業務システムの中枢にあたる部分で、各部署との中継や重要データの保管場所の役割を担います。基幹システムには多数の種類があり、人事や在庫など用途によって必要な機能は異なります。

費用の目安は以下のとおりです。

クラウド型月額数万円〜
パッケージングのシステム50万円〜
1から開発するスクラッチ開発300万円〜

Webシステム

Webシステムとは、ECサイトや予約システムなど、自社ホームページに実装する機能のことです。

費用の目安は以下のとおりです。

クラウド型月額数万円〜
買切型30万円〜
パッケージングのシステム+軽微なカスタマイズ30万円〜
1から開発するスクラッチ開発200万円〜

小規模かつ安く済ませるならテンプレートを推奨します。十分な性能があります。競合との差別化やオリジナル機能を実装する場合はスクラッチ開発が必要なため高コストになります。

業務支援(顧客管理)システム

業務支援システムとは、顧客対応やプロジェクト管理などフロント業務の効率化および支援を担う部分です。

費用の目安は以下のとおりです。

クラウド型月額数万円〜
パッケージングのシステム50万円〜
1から開発するスクラッチ開発400万円〜

要件によっては複数のシステムを1つにまとめるケースもあります。例えばCRMとSFA、SAFAとMAといった組み合わせが代表的です。

システム開発の費用を抑えるためのポイント

システム開発の費用は、開発方法やシステムの種類によって大きく変わります。費用を抑えるためには、以下のようなポイントを押さえましょう。

ASPやパッケージを利用する

既に製品ができあがっているものを利用するASP(レンタル型のシステム)やパッケージなら、フルスクラッチ開発より大幅に費用を抑えられます。スクラッチ開発は求める要件をすべて実装できる点が魅力ですが、パッケージングされたシステムは導入期間が短い利点もあります。利用後のカスタマイズは難しいため、機能が制限される点には注意が必要です。

複数社で比較する

スクラッチ開発の場合は、複数社で見積もりをもらい比較検討することで競争による価格の引き下げ、交渉の余地などメリットが多いです。

安すぎる場合は追加費用の請求や粗悪品の納品などリスクが多く危険なため、極端に安い企業には注意しましょう。フルスクラッチは費用が高いため、複数社で比較して信頼できるところに任せたいです。

まとめ

システム開発の費用は、人件費と諸経費の2つに分けられます。人件費は人月単価によって算出され、諸経費は開発手法やシステム規模によって異なります。

費用を抑えるためには、ASPやパッケージの利用、複数社との比較検討など、さまざまな方法があります。システム開発を依頼する際は、事前に費用についてしっかりと把握しておくことが重要です。

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この記事を書いた人

杉山 隼

ゼネラルマネージャー

sugiyama

IT業界歴20年の自他ともに認めるワーカーホリック。
人生は死ぬまでの暇つぶしをモットーにあまり何も考えずに生きておりますが、大抵のことはどうにかなると学びました。日々、プロジェクト管理や顧客との折衝、見積や商談を行っています。