目次
はじめに
自社サイトをリニューアルしたものの、WordPressの問い合わせフォームをどうやって設置するか悩んでいませんか?
ユーザーからの最初のコンバージョンとして、問い合わせフォームの設置はサイト運営の要とも言えます。しかし、いざ問い合わせフォームを設置しようとすると、こんな悩みに直面しがちです。
- そもそもどうやって設置すれば良いの?
- 無料で使えるプラグインでも、保存や自動返信メールなど必要な機能はある?
- スパムが多いから、Google reCAPTCHAとの連携やセキュリティも気になる
実は、WordPressのテーマには最初から問い合わせフォームが備わっていないことがほとんど。そのため、プラグインの導入が必要不可欠です。そしてWordPressのプラグインなら、専門知識がなくても入力項目の追加や送信内容の管理・保存、セキュリティ強化まで簡単に実現できます。
「WordPressの問い合わせフォームのプラグイン選びで迷いたくない」「すぐにでも問い合わせフォームを設置して運用を始めたい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事はこんな人におすすめです
- 自社サイトに問い合わせフォームを設置したいが、どのプラグインを選ぶべきか迷っている
- 自動返信メールやスパム対策など、運用に必要な機能が揃ったものが欲しい
- HTMLやPHPの知識がなくても、画面操作だけで簡単に作成・管理できる方法が知りたい
- 過去にプラグイン選びで失敗し、「次こそはスムーズに導入したい」と考えている
WordPressの問い合わせフォーム以外のプラグインについてはこちらの記事もどうぞ!
なぜ問い合わせフォームにプラグインが必要?
WordPressでサイトを作成しても、最初から問い合わせフォームが備わっているわけではありません。しかし、ユーザーとの接点を持ち、ビジネスのチャンスを広げるために問い合わせフォームは不可欠です。
ここでは、なぜWordPressで問い合わせフォームを設置するにはプラグインが必要なのか、その理由を3つのポイントで解説します。
1.問い合わせフォームはテーマに元々備わっていない
多くのWordPressテーマは、デザインやレイアウト機能は豊富でも、問い合わせフォームの機能は初期搭載されていません。
テーマによっては簡易的な「連絡先ウィジェット」が用意されている場合もありますが、これでは入力項目の追加や送信データの保存・管理、自動返信メールなど、必要な機能を満たすことはできません。
2.プラグインならHTML知識が不要で簡単に導入できる
WordPressの問い合わせフォームプラグインを使えば、HTMLやPHPの知識がなくてもフォームを作成・追加・公開できます。
例えば多くのプラグインは、次のようなシンプルな操作でフォームを設置可能です。
- プラグインをインストールし、管理画面で有効化
- フォームを作成し、必要な入力項目を選択
- 完成したフォームのショートコードを固定ページや記事に貼り付けて公開
このプロセスは全てWordPressの管理画面内で完結するため、専門知識がなくても直感的に操作できます。
3.自動返信やスパム対策などの拡張性がある
プラグインを使えば、ただ問い合わせフォームを設置するだけではなく、以下のような拡張機能も簡単に追加できます。
- 自動返信メールでユーザーへ問い合わせ受付完了を通知
- 管理者宛の通知メール設定
- reCAPTCHAなどによるスパム防止
これらの機能は問い合わせフォームを運用する上で必須です。特にスパム対策やデータの保存は、サイト管理者の手間を減らし、大切な顧客情報の管理に役立ちます。
このように、WordPressの問い合わせフォームプラグインを活用することで、フォーム作成から公開、運用管理までを手軽に行える環境が整います。
WordPressの問い合わせフォームに必要な機能とは?
問い合わせフォームは、ただ設置するだけでは十分ではありません。より多くの問い合わせをもらうためには、ユーザーの利便性と管理者の効率性を考慮した機能が求められます。
ここでは、WordPressの問い合わせフォームに必要な基本機能と、さらにあると安心な追加機能について解説します。
基本機能|入力項目の追加、送信、確認・サンクスページ
問い合わせフォームの基本は、ユーザーが迷わず入力できるシンプルな設計です。
主なポイントは以下の通りです。
①入力項目の追加
名前、メールアドレス、電話番号、メッセージ本文など、必要に応じて項目を追加できる柔軟性が重要です。
②送信ボタンとエラー表示
入力不備があれば画面上でエラーを知らせ、正しい情報を送信できる仕組みがあると、問い合わせする側も受ける側も手間が少なくなります。
③確認・サンクスページ
送信前に入力内容を確認するページや、送信完了後のサンクスページはユーザーの安心感につながります。
これらの基本機能が整っていないフォームは、ユーザー体験が悪化し、問い合わせフォームからの離脱につながるリスクがあります。
必須機能|自動返信メール・通知メールの設定
フォームから送信された内容を適切に通知するためのメール設定も、WordPressの問い合わせフォームには必須です。
①自動返信メール
ユーザーが送信後に確認メールを受け取ることで、「問い合わせが正しく届いた」という安心感を得られます。
②管理者向け通知メール
新規問い合わせがあるたびに、管理者へ即時通知する設定により、対応の遅延を防げます。
これらの機能は、自社サイトや自社そのものへの信頼性を高め、迅速な顧客対応につながる重要な機能です。
あると安心|スパム対策(reCAPTCHAなど)
WordPressの問い合わせフォームの注意点は、スパムの標的になりやすいことです。そのため、スパム対策機能があるプラグインを選ぶことが大切です。
①Google reCAPTCHAの連携
ロボットによる大量送信を防ぎます。
②Akismetなどのスパムフィルター
WordPressの定番プラグインで、スパムメールの検出に強みがあります。
スパムが増えると、重要な問い合わせが埋もれてしまう恐れがあり、これらの対策は運用上のリスク軽減に効果的です。
管理・保存機能|送信内容の記録と活用方法
問い合わせ内容をWordPress内に保存し、いつでも管理画面から確認できる機能も便利です。
①送信内容の保存
メールが届かなかった場合でも管理画面で内容を確認できます。
②データ活用
問い合わせ内容を分析し、マーケティング施策やサービス改善に役立てることも可能です。
このように、保存・管理機能は単なるバックアップとしてだけでなく、業務効率化やビジネス成長にも貢献します。
次の章では、これらの機能を備えたおすすめのWordPress問い合わせフォームプラグイン2選を紹介します。どちらも非常に有用なプラグインとなっておりますので、ぜひ参考にしてみてください!
【2025年版】おすすめの問い合わせフォームプラグイン2選
おすすめプラグインその1:Contact Form 7

こんな方におすすめ!
- シンプルに導入したい初心者の方
- カスタマイズ重視の中上級者の方
『Contact Form 7』は、WordPressのフォーム作成プラグインとして最も人気が高い定番ツールです。シンプルで使いやすく、初心者でも簡単にフォームを設置できます。
WordPressのフォーム作成が初めての方や、シンプルで確実な機能を求める方に特におすすめです。
- フォームの作成がシンプルで、初心者でも簡単に導入できる
お問い合わせフォームを複数設置可能 - 自動返信メール設定やスパム対策機能も充実
- 多くのテーマや他のプラグインとの互換性が高い
名称 | Contact Form 7 |
URL | https://ja.wordpress.org/plugins/contact-form-7/ |
おすすめプラグインその2:Snow Monkey Forms

こんな方におすすめ!
- 直感的な操作で作成したい初心者の方
- 見た目にもこだわりたい方
『Snow Monkey Forms』は、直感的な操作でフォームを簡単に作成できる日本製のプラグインです。Gutenbergエディタに完全対応しており、デザイン性の高いフォームを作成できます。
美しいデザイン性と使いやすさを両立させたい方に最適です。
- ブロックエディタを活用したフォーム作成で直感的に操作可能
- レスポンシブデザインに完全対応でスマホ表示も最適
- 日本語インターフェースで設定が簡単
- フォームの項目追加やレイアウト調整が自由自在
名称 | Snow Monkey Forms |
URL | https://ja.wordpress.org/plugins/snow-monkey-forms/ |
比較表でわかる!2つのプラグインの違いと選び方
機能 | Contact Form 7 | Snow Monkey Forms |
日本語対応 | ⚪︎(公式ドキュメントや解説多数) | ◎(日本製プラグイン) |
入力項目の追加 | ⚪︎(HTMLでカスタマイズ可能) | ◎(管理画面から簡単に追加可能) |
自動返信メール設定 | ⚪︎(基本機能として搭載) | ⚪︎(基本機能として搭載) |
スパム対策 | ⚪︎(reCAPTCHA、Akismet対応) | ⚪︎(reCAPTCHA対応) |
送信内容の保存・管理 | △(追加プラグインが必要) | ◎(基本機能として搭載) |
初心者向け操作性 | △(設定にHTML知識が必要な場合あり) | ◎(コード不要、直感的な操作画面) |
無料版の機能範囲 | ◎(ほぼ全機能を無料で利用可能) | ◎(基本機能は無料で十分対応可能) |
拡張性 | ◎(多くの追加プラグインが存在) | △(シンプルな運用向け) |
選び方のポイント
どちらのWordPressの問い合わせフォームプラグインも高機能で人気ですが、選定時には次のポイントを参考にしてください。
初心者の方やHTMLに不慣れな方
→ Snow Monkey Forms
直感的な管理画面で、コード編集不要。入力項目の追加や送信内容の保存なども標準搭載で、導入後すぐに運用可能です。
カスタマイズ性や拡張性を重視する方
→ Contact Form 7
豊富な追加プラグインで機能を拡張できます。特に、大規模サイトや独自デザインのフォーム作成に最適です。
送信内容の保存・管理も重視する場合
→ Snow Monkey Forms
Contact Form 7の場合はFlamingoの併用が必要です。
導入手順|問い合わせフォームの作成から設置までの流れ
ここからは、実際にWordPressの問い合わせフォームプラグインを使ってフォームを作成・設置する手順を解説します。今回は「Contact Form 7」「Snow Monkey Forms」どちらの場合にも共通する流れを紹介します。
手順1. プラグインのインストールと有効化
- WordPressの管理画面にログインし、「プラグイン」>「新規追加」を選択します。
- 検索バーに「Contact Form 7」または「Snow Monkey Forms」と入力し、目的のプラグインを検索します。
- 「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」を押します。
インストール後は、管理画面のメニューに「お問い合わせ」または「Forms」の項目が追加されます。
手順2. 問い合わせフォームの作成と入力項目の追加
- 管理画面の「お問い合わせ」または「Forms」メニューから「コンタクトフォームを追加」をクリックします。
- フォームの名前を設定し、デフォルトの入力項目(名前、メールアドレス、メッセージ)を確認します。
- 必要に応じて入力項目の追加(電話番号、チェックボックス、ドロップダウンメニューなど)を行います。
初心者向けプラグインなら、ドラッグ&ドロップで項目の追加が可能です。複雑なHTML編集は不要で、画面上の操作だけで完結します。
手順3. 自動返信メールや通知設定の編集
- フォーム作成画面内にある「メール」設定タブを開きます。
- 管理者への通知メールの送信先、件名、本文を編集します。
- 自動返信メールの設定(Contact Form 7では「メール(2)」)では、ユーザー宛に送信する内容を設定し、送信元アドレスやサンクスメッセージを記載します。
ここで適切な設定をしておくことで、送信後に管理者通知と自動返信メールが確実に届くようになります。
手順4. スパム対策の追加
Contact Form 7の場合
- Google reCAPTCHAでサイト登録画面へ行き、実装したいサイトのドメインなど必須項目を入力し、「reCAPTCHA v3」を選択して登録します。
- 「サイトキー」と「シークレットキー」が発行されるので、コピーして控えておきます。
- WordPress管理画面の「お問い合わせ」>「インテグレーション」からreCAPTCHAのセットアップ画面へ行き、先ほど取得したサイトキーとシークレットキーを入力します。
- 保存後、フォームにreCAPTCHAタグを追加します。
Snow Monkey Formsの場合
- Google reCAPTCHAでサイト登録画面へ行き、実装したいサイトのドメインなど必須項目を入力し、「reCAPTCHA v3」を選択して登録します。
- 「サイトキー」と「シークレットキー」が発行されるので、コピーして控えておきます。
- WordPress管理画面のプラグイン設定からSnow Monkey Formsにカーソルを合わせ、表示された「reCAPTCHA」をクリックします。
- 先ほど保存したキーを入力して保存します。
これにより、ボットによる自動送信をブロックし、不正なメッセージを大幅に減らすことができます。必要に応じて、Akismetなどのスパムフィルタープラグインと併用するのも効果的です。
WordPressのセキュリティ対策についてはこちらの記事もどうぞ!
手順5. 固定ページに問い合わせフォームを埋め込む
- 問い合わせフォームの一覧画面に戻ると、作成したフォームに専用のショートコードが割り当てられています。
- このショートコードをコピーし、「固定ページ」または「投稿」の編集画面に移動します。
- フォームを設置したい位置にショートコードを貼り付け、ページを保存(公開)します。
これで、サイト訪問者がアクセスできる問い合わせページが完成します。
手順6. 公開前のテスト送信とチェックすべき項目
フォームが設置できたら、以下のポイントを確認するために必ずテスト送信を行いましょう。
- 入力項目の動作確認(ドロップダウンメニューなど)
- 送信後のサンクスメッセージやリダイレクトが正しく表示されるか
- 管理者通知メール・自動返信メールが正確に届くか
- モバイル端末での表示崩れがないか
- スパム対策(reCAPTCHA)が正常に動作しているか
このチェックを徹底することで、公開後のトラブルを未然に防げます。
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そんな方はぜひrelationへご相談ください!
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よくある失敗とその対策
1.メールが届かない
▼原因
- サーバーのメール送信設定(PHP mail関数)の不具合
- メールアドレスの入力ミスやフィルタリングによるブロック
- プラグイン設定で「送信元メールアドレス」が不適切
▼対策
- プラグイン設定の「送信元メールアドレス」を、ドメイン内のメールアドレス(例:info@yourdomain.com)に変更する。
- WP Mail SMTPなどのプラグインを導入し、SMTP経由でメールを送信する設定に切り替える。
- テスト送信で管理者・ユーザー両方にメールが届くか確認する。
2.スパムが多い
▼原因
- フォームにスパム対策が設定されていない
- ボットによる自動送信が集中している
▼対策
- Google reCAPTCHAをフォームに導入し、ボットによる大量送信をブロックする。
- さらに強固な対策が必要な場合は、Akismet Anti-Spamなどのスパムフィルタープラグインを併用する。
- フォームに簡易的な質問(例:「2 + 3 = ?」)を設ける対策も有効。
3.スマホで問い合わせフォームのレイアウトが崩れる
▼原因
- テーマやプラグインがレスポンシブデザインに非対応
- カスタムCSSがモバイル表示を阻害している
▼対策
- レスポンシブ対応のプラグイン(Contact Form 7、Snow Monkey Formsはいずれも対応)を利用する。
- テーマのスタイルに合わせてフォームを調整し、プレビュー画面でモバイル表示を確認する。
- 必要に応じてCSSを修正し、幅や余白が正しく表示されるよう調整する。
これらの対策を実施すれば、問い合わせフォームのトラブルを最小限に抑え、安定した運用が可能になります。
行き詰まった際にはぜひ参考にしてみてください。
まとめ
WordPressの問い合わせフォームは、ビジネスにおいてユーザーとの大切な接点です。しかし、テーマには標準搭載されていないため、プラグインの導入が必要不可欠です。
本記事では、初心者の方でも安心して設置・運用できるよう、必要な機能からおすすめのWordPressの問い合わせフォームプラグイン、その導入手順までを解説してきました。
もし「自分で設定するのは不安」「スムーズに設置して運用まで整えたい」とお考えなら、プロに相談するのも一つの方法です。
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