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【SEO担当者’s レポート】AI Overviews(AI検索)の影響とCTRの変化(2025年7月版)

はじめに

2025年も折り返し地点に入り、SEOを取り巻く環境はさらに大きく変化しつつあります。
特に今月注目すべきトピックは、Google検索における「AI Overviews」の本格展開です。

本記事では2025年6月時点でのSEO業界の注目動向を簡潔にまとめ、今、私たちが取るべき対策についてお伝えします。

今月の注目:AI Overviewsの影響とは?

AI Overviews(旧SGE)とは?

AI Overviewsとは、Googleが導入を進めている「検索結果にAIが要約を表示する機能」のこと。
これまでの「10件の青いリンク」という従来の検索体験から一歩進み、質問に対する直接的な回答をAIが提示するものです。

2025年6月現在、アメリカなど一部地域で本格導入が進み、日本語でも限定的にテストが行われている状態です。

CTR(クリック率)が34.5%も減少?

CTR(Click Through Rate/クリック率)とは検索結果でページが表示されたうち、実際にクリックされた割合を指します。

AI Overviewsの導入により、検索ユーザーがリンクをクリックすることなく疑問を解決してしまうケースが増加。これにより、従来の1位表示のページであってもクリック率が大幅に減るという現象が起きています。

Ahrefsの調査によると、AI Overviewsが表示される検索結果では、上位ページの平均CTRが34.5%も低下することが確認されています。

※参照:Ahrefs公式ブログ(2025年6月時点)

SEO担当者が今取るべき対応とは?

①CTR最適化に注力する

検索結果での露出が減る今、クリックされるための工夫がより重要になっています。

  • タイトルに具体性や数字を盛り込む
  • メタディスクリプションで「読むべき理由」を提示
  • Faviconや構造化データで視認性を高める

②EEATとブランド力を高める

AIが参照する情報源として信頼されるためには「誰が書いたか」「なぜ信頼できるか」がより重要になっています。
企業名・著者名・実績などをしっかりとページ内・構造化データで明示しましょう。

③自社メディアの「一次情報」を育てる

AI Overviewsが表示する情報の多くはUGC(Redditなど)や一次情報をもとにしています。
オリジナルな分析・実績・事例などを「自社ならではの資産として持つこと」が今後の差別化ポイントになります。

SEO施策を誰かと一緒に考えたい・実行したい方は、relationのマーケティング支援をぜひご覧ください!

コンテンツSEOについて詳しくは『【コンテンツSEOとは?】メリットとデメリットをわかりやすく解説』もご覧ください。

今からできる3つの小さな改善施策

AI Overviewsや生成AIの影響を見て、「これからのSEOは難しそう」「何から手をつければいいかわからない」と感じた方も多いかもしれません。

しかし、まずは「小さな改善」から始めることが、大きな成果への第一歩。
ここでは、今すぐ自社サイトに取り入れられる簡単な施策を3つご紹介します。

①タイトルとディスクリプションを見直す

検索結果に表示されるタイトルとメタディスクリプションはCTR(クリック率)に直結する重要な要素。
特にAI Overviewsの影響で露出機会が減る今、クリックしたくなる文章にする工夫が必要です。

  • Before:「サービス一覧|株式会社〇〇」
  • After:「売上を伸ばすWeb戦略なら|〇〇のサービス一覧」

※ポイント:数字・ベネフィット・疑問形を入れると効果的です!

②FaviconとOGP画像を設定する

検索結果やSNSで目立つためにはファビコン(Favicon)とOGP画像の設定も欠かせません。

  • Favicon:ブラウザのタブやGoogle Discoverで表示されるため、ブランディング強化に有効
  • OGP画像:SNSシェア時の見え方をコントロールし、クリック率に影響

※ポイント:WordPressなら多くのテーマで簡単に設定可能です!

③上位ページに「関連コンテンツへの内部リンク」を追加

Googleが重視する「サイト内の構造理解」を高めるためにも、関連記事への内部リンクは非常に重要です。
特に読了後の行動を促す位置(記事末)に配置するのが効果的です。

  • 例:「AI Overviewsについて詳しく知りたい方はこちら」→該当記事へリンク
  • 例:「SEO初心者向けに基礎から解説した記事はこちら」

他のSEO注目トピック

LLM検索の成長とGoogle離れ

ChatGPTやPerplexityなどの生成AI検索エンジンの利用者が増加し、Googleの検索シェアは90%を割り込みました。
これによりSEOの定義自体が再編されつつあると言えるでしょう。

Reddit・QuoraなどUGCコンテンツの台頭

Googleは信頼できるUGCを評価しており、RedditやQuoraなどが上位表示されるケースが目立っています。
ユーザーの声を取り込む戦略も重要になります。

まとめ:7月のSEOは「検索体験の変化」がキーワード

今月のSEOは「検索体験そのものが変わることへの適応」が最大のテーマ。
AI Overviewsや生成系検索の拡大により、従来の「検索に最適化する」だけでは通用しない時代に突入しています。

大切なのは、

  • クリックされる工夫(CTR最適化)
  • 信頼される情報(EEAT強化)
  • 自社ならではの情報発信(一次情報化)

これらを意識して、来月以降の施策にもつなげていきましょう。

今のSEOトレンドを踏まえた施策をプロと一緒に立案・実行したい方はぜひrelationにご相談ください。
SEOに強いプロチームが戦略から制作・改善までトータルでサポートします!

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この記事を書いた人

N・I・りこ

デザイナー・SEOライター・翻訳

N・I・りこ
22年12月入社。前職は日本語教師でrelationの翻訳・SEOライティング担当。 マダガスカル在住中、とあるデザインに一目惚れをしたことがきっかけで転身した行動型デザイナー兼ライター。 これまで累計100本以上のSEO記事で、企画〜構成・執筆までを一貫して担当。 担当案件にて約2.5ヶ月で自然検索からのセッション数を約20,000件獲得。これまで複数の記事で検索1〜3位を維持する実績を持つ。