こんにちは!株式会社relationのSEO担当、中塚です。
「SEO改善やらなきゃとは思っているけど、お金はかけたくない…」
「まずは無料ツールでできる範囲からSEOをやっていきたい」
そんな方はぜひこの記事を最後までご覧ください!
本記事では無料のSEOツールの選び方から具体的な活用方法までを徹底解説。
すべて無料で利用できるものばかりなので、今日からすぐに実践できます!
この記事はこんな人におすすめです。
- 自社サイトのアクセスが伸び悩んでいる中小企業のWeb担当者
- SEOの知識が浅く、まずは「無料でできること」から始めたい方
- ツールが多すぎて、何を選べばよいか迷っている方
目次
無料のSEOツールの特徴
無料で使えるSEOツールのメリット
無料のSEOツールの最大のメリットは、導入障壁が低く、すぐに使い始めることができる点です。費用をかけずに自社サイトの課題を発見し、改善に向けた施策を打ち出していくことが可能です。
その他にも下記のようなメリットがあります。
- 無料だから、複数のツールを試しやすい
- SEO学習・練習に最適
- 専門知識がなくても始められるものが多い
これからSEOを始めたい方にとって、無料ツールを試してみるのが最も手軽で効果的な一歩です。まずは費用0円で始められるツールから、自社サイトの改善を進めていきましょう!
無料ツールでも実現できる5つのこと
無料のツールであっても、基本的な分析やSEO改善につながる多くの機能を備えています。特に以下の5つの項目は、SEO施策を進めるうえで欠かせない要素であり、無料ツールでも行うことが可能です。
1.キーワード調査と検索ボリュームの把握
SEOの第一歩は、ユーザーがどんなキーワードで自社サイトを検索しているかを知ることから始まります。無料ツールでも、検索ボリュームや関連語、共起語などを調べることができ、今後のコンテンツ制作の方向性を定める材料になります。
※共起語=対象のキーワードと一緒に使われやすいワード
2.検索順位のトラッキング
特定キーワードで検索した際に自社サイトがどの順位で表示されているかを継続的にチェックすることで、SEO施策の成果を可視化できます。無料の順位チェックツールでも、日ごとの変動を記録できるものもあり、リライトや対策の効果を確認するのに役立ちます。
3.競合サイトとの比較・差分把握
競合他社がどんなキーワードで検索上位を獲得しているのか、どのようなコンテンツ構成なのかを把握することで、自社の改善点が見えてきます。無料ツールの中には、競合ドメインの基本データや被リンク、構造比較などを簡易的に分析できるものもあります。
4.サイト構造・内部SEOの診断
クローラー目線でサイト構造をチェックし、内部リンクやメタ情報、画像のalt属性などの最適化状況を確認することもとても重要です。これらの要素は検索エンジンの評価に直接影響するため、無料で基本的な構造診断ができるツールを活用しましょう。
※クローラー=検索結果の順位を決めるために、Webサイトのコンテンツを収集・分析するための検索エンジンの機能
5.表示速度やモバイル最適化のチェック
ページの表示スピードやモバイル対応状況もSEO改善に非常に重要なポイントです。表示速度のスコアや改善提案を出してくれるツールを使えば、ユーザー体験の向上にもつながります。
この5つの項目は、SEO施策の「現状把握」と「改善方針の立案」に不可欠です。無料ツールを活用して、まずはここから押さえておくことで、効率的かつ着実な改善が期待できます。
無料ツールを選ぶときの注意点
便利な無料ツールですが、使いこなすためにはいくつかの注意点もあります。
1.機能制限があるケースが多い
一部の機能が制限されていたり、1日の検索回数に上限があるツールもあります。必要に応じて有料プランとの違いを確認しましょう。
2.英語UIや専門用語が障壁になることがある
初心者にとって、ツールの言語が英語であることや専門用語が多用されていることはつまずきやすいポイントです。なるべく日本語対応やヘルプが充実しているものを選ぶのが安心です。
3.データの信頼性や更新頻度に注意!
無料のツールの中には、データが古かったり信頼性に疑問があるものも存在します。複数のツールでチェックするなど、過信せずバランスよく使いましょう。
特に中小企業や個人でSEOに取り組む場合は、信頼できる運営元(Googleや実績ある企業など)のツールを優先して選ぶことが、誤った方向への対策を防ぎ、効果的な改善を実現するためのカギとなります。
無料のSEOツールを選ぶときの3つのポイント
1.目的とのマッチ度
SEOツールは種類によって得意分野が異なるため、自社の課題や目的に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
以下のように目的別に整理しておくと、ツール選定の際に迷いが少なくなります:
- キーワード調査がしたい場合:ラッコキーワード、Googleキーワードプランナーなど
- 検索順位を確認したい場合:GRC、SERPOSCOPEなど
- サイト全体の構造を分析したい場合:Screaming Frog、Search Consoleなど
- UX改善を行いたい場合:PageSpeed Insights、Lighthouseなど
まずは「何を解決したいのか」を明確にした上で、必要な機能が備わったツールを選ぶことで、より的確なSEO改善につながります。
2.操作性や日本語対応の有無
SEOツールの中には非常に高機能なものもありますが、初心者にとっては操作が難しかったり、英語表記が多くて使いこなすのが困難になる場合もあります。
継続的に活用していくために注目したいのが、「操作性の良さ」と「日本語対応の有無」です。
下記ポイントに注意しましょう。
- インターフェースがシンプルで直感的か
→複雑な設定が不要で、必要な情報に直感的にすぐにアクセスできるかをチェックしましょう。 - 日本語で表記・サポートがあるか
→国内ユーザー向けにローカライズされているツールや、日本語マニュアルが用意されているツールは、初心者でも安心して使用できます。 - ログインや会員登録が不要か
→URLを入力するだけで結果が得られるものや会員登録なしでも使えるツールは、手軽に試せる点が魅力です。
使いやすさは、SEO改善を習慣化する上での重要なポイントです。最初はとにかく「触ってみる」ことが大切ですので、気になるツールをいくつか試して、自分に合ったものを見つけていきましょう。
3.信頼性
無料ツールを使う際に見落としがちなのが、その情報の信頼性と運営元の安全性です。SEOは検索エンジンのアルゴリズムに左右されるため、誤ったデータや古い情報を元に施策を進めてしまうと、かえって順位を落としたり、成果が遠のく原因になってしまいます。
信頼性の高いツールを選ぶために、以下のような点を意識しましょう。
・運営元の実績や企業情報
Google、デジタルマーケティングの専門家など、業界で実績があり、多くのユーザーに支持されている企業や人物が提供するツールは信頼性が高いと判断できます。
・情報の更新頻度
SEOは日々変化しているため、データの更新が頻繁に行われているツールを選ぶことが重要です。ツール内の数値が定期的にアップデートされているか、リリースノートやサポート情報が最新かもチェックしましょう。
・レビューや口コミ
他のユーザーの評価や使用感も大きな参考になります。導入前にGoogle検索やSNSでの評判を調べておくと、失敗のリスクを減らせます。
特に中小企業や個人でSEO対策を進める場合は、「なんとなく良さそう」で選ぶのではなく、信頼できるデータを提供してくれるかどうかを見極めることが、結果に大きく影響します。
無料という魅力だけにとらわれず、正確で鮮度の高い情報をもとに改善を進められるツールを選びましょう。
無料で使える!SEOツールおすすめ7選
これまで累計100本以上のSEOコンテンツを担当してきたrelationの中塚が、実際に使っているツールをおすすめ度とともにご紹介!
SEOに使える無料ツールを探している方は、まずは下記ツールからお試しください!
ラッコキーワード
SEO担当者おすすめ度:★★★

ラッコキーワードは、日本語環境に特化した関連キーワード取得ツールです。Googleサジェストや関連検索語を大量に抽出し、ユーザーの検索意図を可視化することができます。検索エンジン以外にも、YouTube・Amazon・楽天・Twitterなど各種プラットフォームにも対応しており、SEOだけでなくコンテンツ企画にも活用可能です。
無料で使える機能
関連キーワード取得(1日15回まで)
サジェストキーワード取得(1日15回まで)
サイトのユーザー獲得キーワード取得(1日15回まで)
など
無料と有料との違い
それぞれの機能の1日の使用上限がアップします。また月間検索数、SEO難易度調査、ユーザー獲得キーワードごとの競合データの抽出といったさまざまな機能が利用できるようになります。
Googleキーワードプランナー
SEO担当者おすすめ度:★★

Googleが公式に提供する、広告出稿用のキーワード調査ツールです。主にGoogle広告と連携して使われますが、SEO目的でも検索ボリュームや競合性の把握に活用できます。広告運用のデータを元にした信頼性の高い情報が得られる点が特徴です。
無料で使える機能
キーワードごとの検索ボリュームの抽出(大まかな範囲表示)
キーワード候補の取得(関連語含む)
競合性の高低、広告出稿単価の目安(CPC)
などのすべての機能
無料と有料との違い
Googleキーワードプランナーの利用は無料です。広告アカウントで実際に出稿することで、検索ボリュームがより詳細(数値)で表示されるようになります。
Ubersuggest
SEO担当者おすすめ度:★

Ubersuggestは、デジタルマーケティングの専門家であるNeil Patel氏が提供する総合SEOツールで、キーワード調査や競合分析、被リンクチェックまで幅広く対応しています。UIは英語がベースですが、日本語キーワードにも対応しており、操作も比較的直感的です。
無料で使える機能
キーワードごとの検索ボリュームの抽出(1日3回まで)
関連キーワードの取得(制限あり)
サイト監査=SEO問題点の抽出(制限あり)
など
無料と有料との違い
ほとんどの機能が無料では回数制限があり、有料ではその制限が緩和されます。また利用できるドメイン数も追加されます。月額制のツールが多い中、こちらは買い切りプランもあるので、「有料ツールを使うなら買い切りのものが良い!」と考えている人にはオススメです。
SEOチェキ!
SEO担当者おすすめ度:★★

「SEOチェキ!」(せおちぇき!)はSEOの現状を把握できるツールです。表示もスムーズで、読み込みなどでの待ち時間が少なく、快適に調査を進められます。また操作が直感的でわかりやすく、初心者の人におすすめです。
無料で使える機能
サイトSEOチェック
検索順位チェック
発リンクチェック
など
無料と有料との違い
有料プランはなく、すべての機能が無料で利用可能です。「サイトSEOチェック」と「検索順位チェック」に関しては、1日200回までの利用制限があります。
GRC
SEO担当者おすすめ度:★

GRCはダウンロードして利用する検索順位チェックツールで、起動するだけで順位調査が可能です。また順位変動をグラフで確認でき、対策メモの記録・連携も可能です。直感的な操作と高速性が特長で、非常に使いやすいツールとなっています。
無料で使える機能
検索順位チェックの自動化
データやグラフによる検索順位変動の可視化
キーワードごとのランクインページの抽出
など
無料と有料との違い
有料版では、検索順位を調査できるURL数やキーワード数が追加されます。また、LANでつながっている他のPCのデータを閲覧することができる「リモート閲覧」といった機能も利用可能となります。
Google Search Console
SEO担当者おすすめ度:★★★

Google Search Console は、Googleが提供しているGoogle検索での自社サイトの表示状況を確認・改善ができる無料ツールです。どんな検索キーワードで表示されているか、どれくらい各キーワードでクリックされているかなどを把握でき、SEO対策に役立ちます。
無料で使える機能
サイトのクロール(Googleにデータ収集がきちんとされているか)調査
サイトの Google 検索トラフィックデータの抽出
被リンク調査
などのすべての機能
無料と有料との違い
すべての機能が無料で利用可能ですが、検索アナリティクスやURL検査といった一部機能では利用回数制限などが設けられています。
PageSpeed Insights
SEO担当者おすすめ度:★★★

PageSpeed Insightsは、Googleが提供する無料のページ速度測定ツールで、サイトの表示速度をスコア化してくれます。URLを入力するだけで、自社サイトだけでなく競合サイトも分析可能です。同じくGoogleが提供しているLighthouseとは違い、実際のユーザー体験に基づいたデータが中心となります。
無料で使える機能:
表示速度の測定・診断
改善施策の提案
合格した監査(改善の必要がない項目)の抽出
など
無料と有料との違い
すべての機能がどなたでも無料で利用できます。
無料ツールだけでSEO改善するには?具体的な実践活用フロー
SEO改善で大切なのは現状分析→改善提案→対策実行の3ステップ。まずは無料ツールを使って、段階的に対策を進めていきましょう!
【Step1】Google Search Console+ラッコキーワードで現状把握
まずは、自社サイトが今ユーザー目線でどう見られているのかを把握するところからスタートしましょう。2つの高機能な無料ツール2つで、初心者でも手軽に分析が可能です。
このステップのゴール
「今どんなキーワードで見られているか」と「どのキーワードに伸びしろがあるか」を見える化すること。
Google Search Console
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」から、表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位のチェックをしましょう。
特に
①表示されているのにクリックされていないキーワード(=改善余地大)
②表示回数の多いページ(=ユーザーはどのページを見ようとして流入しているのか)
を洗い出しましょう。
ラッコキーワード or GRC
ラッコキーワードもしくはGRCで、自社サイトの検索順位や検索意図を調査しましょう。
①順位が10位〜20位のキーワード(=あと一押しで1ページ目)
②サジェストキーワード(=ユーザーの具体的な悩みや関心)
この2点を抽出してください。
【Step2】競合比較+リライト対象を洗い出す
現状が見えてきたら、次は競合との比較を行い、自社サイトの改善ポイントを明確にしましょう。
このステップのゴール
リライト対象ページを明確にし、改善内容をリストアップすること
SEOチェキ! or Ubersuggest
SEOチェキ!もしくはUbersuggestで、自社と競合のURLを入力し、ドメインパワーや流入KWを比較しましょう。
また検索上位サイトのコンテンツ構成(タイトル・見出し・文字数)を分析して、自社サイトでのコンテンツリライト・制作に活用しましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleで、順位が20位以下 or CTRが低いページをリストアップしてください。各ページと検索キーワードにおいて、「検索意図とのズレ」があるかどうかを精査しましょう。
【Step3】検索意図とコンテンツ構造を最適化する
改善対象が明確になったら、次はコンテンツの質そのものを改善する段階です。単なる文言修正ではなく、Step2で分析した「検索意図との一致」や「ユーザーの満足度」を意識した施策がカギとなります。
検索意図に合わせた構成へ見直す
- 検索結果上位のコンテンツを参考にしつつ、見出し構成や情報の順序を最適化する
- ユーザーが求めている答えに、記事冒頭やH2・H3見出しでしっかり答える
FAQや補足情報を追加する
- 読者が次に疑問に思いそうな点を先回りして「よくある質問」形式で追記
- 「○○とは?」「なぜ必要?」「他とどう違う?」といった深掘りも有効
キーワードの最適配置・共起語の追加
- 主軸キーワードの使用箇所と頻度を調整(タイトル、H見出し、前半パラグラフ等)
- ラッコキーワードやUbersuggestで得た関連語・共起語を自然に文章中に組み込む
検索順位を上げるには、「情報量」ではなく「検索意図に合っているか」が重要です。読者にとって“最もわかりやすく、信頼できる答え”になっているかを常に意識しましょう。
【Step4】PageSpeedや内部リンクで技術改善を行う
コンテンツ改善が進んだら、次は技術的な改善を行い、SEOの土台を強化しましょう。
このステップのゴール
ユーザーにとってもGoogleにとっても「使いやすく」「読みやすい」サイト構造に整えること。
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsで、まず自社ページURLを入力し、モバイルとPCの表示速度をスコア化しましょう。次に表示速度を遅くしている要素(画像サイズ、JSなど)をチェックし、それぞれツールから提案される施策を行いましょう。
無料ツールでのSEO改善を一通り進めてみた段階で、「さらに成果を早めたい」「こういった分析や施策の作業を誰かにお任せしたい」と思った方は、ぜひ株式会社relationにご相談ください。
SEOツールのよくある質問
Q.無料ツールって安全?
A. 基本的にはGoogle系や国内有名企業の公式サイトから取得したツールであれば安全です。提供元は信頼できるか、リリースノートが更新されているかを必ず確認するようにしましょう!
Q.無料ツールだけで成果は出る?
A. まだ対策していないサイトの初期分析や軽微な改善には、十分な成果が期待できます!ある程度施策を行ってさらに上のステップへ進みたい時や、競合が強いキーワード領域で上位を狙う時には有料ツールとの併用も視野に入れましょう。
Q.成果が出るまでにどのくらいの期間がかかる?
A. 通常は3ヶ月〜6ヶ月です。改善と分析を継続することで、中長期的な流入増加が期待できます。
Q.初心者が最初に導入すべき無料ツールは?
A. Google Search Consoleとラッコキーワードです。この2つで現状分析とキーワード戦略の土台が整います。
Q.SEOツールで出た改善提案は全部やるべき?
A. いいえ、必ずしもすべてを行う必要はありません。すべての施策を実施することを目標とするのではなく、影響度と実現可能性を判断して優先順位をつけて対応していきましょう!
SEO対策をさらに深く学びたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ
SEOは「今すぐに結果が出る施策」ではありません。しかし正しい方法で地道に継続すれば、確実に成果が積み上がっていきます。
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